エンジニアが目標を持つうえで、もっとも大きなメリットと言えるのがキャリプランが立てやすくなることです。終身雇用とは異なり、エンジニアは自分のスキルや経験を活かして転職などを繰り返し、キャリア形成していけます。常に目標が設定されることによって、効率良くキャリア形成していくことが可能です。
また、目標があることで現在の自分を客観視できるのもメリットでしょう。エンジニアとして自分が習得しているスキルがどれほどなのか、目標を達成するにはこれからどんなスキルを身につけなければならないのかなどを把握できます。
さらに、目指すべき方向性がはっきりするのも目標を定めるメリットです。エンジニアのキャリアプランは多岐にわたります。進むべき方向性を明確にしておかなければ、無駄に時間や体力を消耗することにもなりかねません。そのため、自分が目標とするエンジニア像を明確にしておくことは重要です。
こうした目標は、モチベーションを保つうえでも大切な役割を担います。日々同じ業務を繰り返すだけでなく、大きな目標とそれを達成するための小さな目標を設定しましょう。目標を達成する度に、満足感を得られるはずです。
なお、エンジニアは個人の目標と企業の目標の2つを持てます。チームで共有する売り上げ目標といった企業の目標は、自分が定めなくても当然企業が定めるものです。一方、個人の目標は自分で意識しなければ忘れやすいため注意が必要となってきます。大切なのは、これら両方の目標を持つことです。